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導入事例インタビュー

2024.02.13

日病モバイルの導入により、職員のコミュニケーション満足度はほぼ満点。 千葉県船橋市の地域包括ケアの密度を、医療機関向けスマホを軸として高めていく。

千葉県船橋市で地域密着の二次救急病院として、また地域のクリニックを束ねる地域包括ケアのハブとしてご活躍される板倉病院 梶原 崇弘院長に、日病モバイル導入の経緯、また導入後の変化について伺いました。

医療法人弘仁会板倉病院 理事長 兼 院長 梶原 崇弘先生

医療法人弘仁会板倉病院 理事長 兼 院長 梶原 崇弘先生

―2024年4月に施行される医師の働き方改革に対し、取り組まれている施策を教えてください。

 まずは体制面で、当院で受けるべき患者様と、受けない患者様を明確に線引きし、残業がなるべく発生しないような体制づくりに取り組んでいます。当院がある千葉県船橋市は、人口64.5万人に対して二次救急病院が9院のみであり、地域でのかかりつけ医機能を果たすためには、マンパワーではどうしても対応しきれない限界があります。そもそもの二次救急病院が果たす使命でもありますが、救急隊や高次医療機関と連携し、どの患者を大病院で診ていただき、どの患者を当院で診るか、そのふるいをきちんとかけることで、よりよい医療サービスと従業員の負担軽減の両立を目指しております。

-日病モバイルを導入したきっかけと決め手を教えてください。

 きっかけはPHSの停波でした。2020年の6月から導入しており、実は当院が日病モバイルの日本初導入になります。当初はシンプルにPHSに変わるインフラとして捉えていましたが、利用していく中でスマホならではの利便性や活用方法が見えてきており、働き方改革、という観点でも効果を実感しています。

-どのような点で日病モバイルの利便性を実感いただいておりますでしょうか。

 一番効果を実感しているのは、会議時間の短縮です。会議の前に、アジェンダをグループチャットで整理し、ある程度テキストでディスカッションをしている状態で臨むことで、会議の場で承認を取るだけ、重要な議題を話すだけの状態にすることができます。会議の場に議題を印刷した紙を持っていって、そこから会議を始めていたPHSの時代と比較すると、会議の時間は半分ほどになりました。
また、従業員同士のコミュニケーションの敷居が下がったのも良い点だと考えています。病院は多職種協働の職場なので、立場によって連絡に対する心理的なハードルを感じてしまうことがあります。例えば、看護師の方が医師に対して「ちょっと伝えておきたいけど緊急の要件ではないから言いづらいな」と考えてしまったり、日病モバイルによって、そのような要件を忘れないうちにチャットで伝えることができるようになったので、細かいコミュニケーションに関するストレスも低減されたと思います。チャットで文字に残しておけば、言った言わないのトラブルもなくなります。
 日病モバイルで実現したいことに向けて、随時当院から日病モバイルの提供元であるフロンティア・フィールドへ相談をさせていただいていますが、一つ一つに向き合いフットワーク軽く対応してくれることが非常に心強く感じています。加えて、それを通常のスマホではなく日病モバイルの高いセキュリティの下で実現していくことは機微な情報を預かる医療機関としてやはり安心です。

―従業員の皆様からの反応はいかがでしょうか。

 当院では、定期的に第三者機関を入れて職員満足度アンケートを実施しているのですが、直近取ったアンケートでは、「コミュニケーションにおける満足度」の項目はほぼ満点に近い結果となっておりこの結果にはもちろん日病モバイルが寄与していると考えております。特に、今年入職した職員からは「前職と比較しても、スマートフォンを採用しているなど、働き方に関して力を入れている姿勢が見えて良い」という声をいただくなど、他の医療機関と比較した際の強い差別化要素となっていると思います。退職者も、家族の転勤などの都合によるもの以外いないので、離職率はほぼ0%と言えます。また、それが医師や看護師間の口コミで広まり、採用にも良い影響をもたらしています。
 また、若い医師や看護師の方へのリーダー研修や、「自分たちの医療はどのような価値があるのか」ということを考えてもらう研修の場を設けております。その中で、従業員から「このような業務効率化を実施したい」「このようなサービスを提供できればもっと良いのではないか」という意見が生まれるため、それを実現する手助けをすることで、従業員が主体的に働き方を改善していく、というサイクルを生み出すことが出来ています。その施策を実施するためのツールの一つとして日病モバイルがあることで、彼らの発想の幅を広げることができているなと感じています。

-今後のビジョンを教えてください。

 当院は、むやみに拡大する戦略をとるのではなく、船橋の医療圏に住む人々、また当院の従業員をまず幸せにする、という戦略を取っております。「船橋に住みたい」という人がもっと現れるくらい、船橋の医療圏のサービスを充実させていきたいという考えの実現に向け、地域の医療の密度を上げていきます。また、現在も既に活用しておりますが、関係するケアマネージャーさんに日病モバイルをお渡しして院内院外でのコミュニケーションをスムースにさせるなど、日病モバイルを一つの軸とした地域包括ケアを目指していきます。

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