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導入事例インタビュー

2024.02.05

北海道脳神経外科記念病院・医療機関向けスマホにより救急時の情報共有を円滑化し、チーム医療体制を強化。 脳神経外科専門院として、地域医療への貢献を目指す。

脳神経疾患の専門病院として、高度な医療体制を提供する北海道脳神経外科記念病院、事務長 三森 政自様、システム管理課 主任 河口 貢様に日病モバイル導入の経緯、また導入後の変化について伺いました。

左から、事務長 三森 政自様 システム管理課 河口 貢様

左から、事務長 三森 政自様 システム管理課 河口 貢様

-日病モバイル導入の経緯を教えてください。

 2020年春、それまで8年間使用していたPHSの入れ替えを検討し始めたことがきっかけです。大手キャリアを含め検討を進めている中、日本病院会様の紹介で日病モバイルに出会いました。検討していた機種の中では、ナースコール連携を備えていることに加え、院内外環境を問わない通話・チャット機能の搭載、金額感といった総合的な利便点を踏まえ、日病モバイルの導入を決定し、2021年2月より使用しています。PHSでできていたことを網羅できていない場合、導入する意味はないと考えておりましたが、ナースコール連携の性能の高さに加え、アプリを追加し機能を拡張できる点に、PHSにはなかった大きなメリットを感じました。
 当時、札幌では先進的な取り組みだったため、周囲に医療機関向けスマホを導入している病院様が少なく、参考事例を多く見れなかったことは、不安要素ではありました。しかし、PHS自体が収縮し開発も進まないと、聞いていましたので、病院のためにも、今後伸びていくとされる医療機関向けスマホの導入を決め、フロンティアフィールド様の強力なバックアップのもと無事に稼働することができました。

-導入時、最重要視されていたナースコール連携について使用感を教えてください。

 PHS時代と比べ、迅速な連携がなされるようになったと感じています。PHSは、ナースコール1コールにつき最大7台に着信にされますが、着信は1台ずつランダムのため、処置中で取れないことや、病室から離れた看護師の元にかかってしまうなど、患者さまを待たせてしまうこともたびたびで非効率的な場面も往々にして発生していました。(※ナースコールのメーカーや電話交換機によるかもしれません。)一方で、日病モバイルはナースコール1コールにつき7台同時に着信されるため、その時々に対応できる看護師にすぐに繋がります。病院としてあるべき、効率的かつスムーズなナースコール連携が実現しています。

-そのほか、利便性を感じている点を教えてください。

 やはりチャット機能ですね。情報共有を複数人に向けて一斉送信を行うことができるので、連絡にかける手間が格段に減りました。検査結果表なども画像で共有することができるようになったので、結果の伝達ミスというのも起こらなくなりました。また、救急外来において専門性の高いコンサルが必要になった際、専門分野外の当直医が、非番で院外にいる専門医へテキストや画像を通して相談をすることで、シームレスな連携が行えるようになったという声もあります。チャット機能の活用による情報伝達速度の加速化は、チーム医療推進に大きく役立っていると感じています。
 もうひとつ、特定の人物に向け、ピンポイントに発信できるようになったのも、情報伝達の効率化と言えるかと思います。PHS時代は、その日に誰がもっているかを手書きの番号表で管理し、毎日確認する必要がありました。日病モバイルはその逆で、個人のログイン情報に番号が紐づき端末で一覧表で確認と発信ができるため、連絡もとりやすくなりました。この点は、ひとつの大きな変化と言ってもいいかもしれません。

―日病モバイルを用いて、今後どのような医療DX化をはかりたいと考えていますか。

 院外からも電子カルテ・PACSが確認できるシステム、かつセキュアな環境での構築を鋭意進行中です。特に脳神経外科はMRIの画像を中心に診断を行うため、多くの画像情報が必要となります。院外でもその場ですぐ確認できれば、救急患者や急変の多い急性期病院として大変重要な機能であると期待しております。

―2024年4月に施行される医師の働き方改革に対し、特に意識されていることを教えてください。

 当院は以前より電子カルテ以外にも色々な医療情報システムに着目しており、 “働き方改革”を機にではなく、以前より職員の負担軽減や効率性の高いシステムがあれば検討や導入を行ってきました。そのため日病モバイルの導入も、働き方改善を強く意識したからという理由でなく、スマホによってこれかも当院の求めている職員の負担軽減など拡張性の高さに期待して導入しました。一時的ではなく、日々より現場の声に耳を傾け、改善策を模索することが、本当の意味での働き方改善に繋がると考えています。医療DXはその方法の一つとは考えております。実は、当院は看護師の充足度が非常に高いと感じており、当院の新人看護師の中には当院のITツールの魅力を知って選ばれたという声を聞いたこともあり、医療職の日頃の働き方への意識をしていた結果が表れているのかとも思います。
様々な最新業務効率化ツールを導入など、先進的に働き方改善に取り組んでおりますが、これも経営に余裕があるからこそできることだと認識しており、私たちは非常に恵まれていると感じています。

-今後のビジョンを教えてください。

 地域医療への貢献をいちばんに考えています。年間約1,400台の救急車を受け入れる脳神経外科専門病院ですが、いかに迅速な受け入れ、治療を行うことにより年間の救急車受け入れ台数を2000、3000台と更なる受け入れ台数の増加を重要視していきたいと思っています。

-日病モバイル導入を検討されている皆さまへメッセージをお願いします。

 医療スマホ導入を検討している病院様も徐々に増えてきて、医療DXはより盛り上がっていくのではと感じています。日病モバイルはその中でも、ベンダーであるフロンティアフィールド様はユーザの声を積極的にとりいれてくれる企業であり、定期的なユーザー会などに取り組んでいます。そのような場で我々病院のニーズを踏まえアップデートを重ねておりますので、日病モバイルは今後も更なる発展が期待できる医療機関向けスマホです。DXの推進を検討していらっしゃる病院様にとっては、日病モバイルの導入からDXに着手していくのも良い選択肢ではないでしょうか?

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