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導入事例インタビュー

2024.02.05

医療機関向けスマホの導入により、病院内外のボーダーレス化を目指す 今後は地域包括ケア推進に向け、医療体制のDX化を強化

急性期病院で手術を終えた患者様等に集中的なリハビリテーションを提供し、低下した身体機能を再び獲得させることで、最終的に在宅復帰を目標とされるようサポートする川西リハビリテーション病院、院長 柴田 邦隆先生、看護部長 溝口 宏美様、リハビリテーション部 科長 小城 遼太様に日病モバイル導入の経緯、また導入後の変化について伺いました。

左から小城 遼太様、柴田 邦隆先生、溝口 宏美様

左から小城 遼太様、柴田 邦隆先生、溝口 宏美様

-日病モバイル導入の経緯を教えてください。

今年4月、川西市に新築移転、川西リハビリテーション病院と名称を変更、新たなスタートをきったことがきっかけです。再出発に際し、院内の情報共有ツールとして新システムの導入を検討していたところ、日病モバイルに出会いました。
導入の最も大きな決め手は、ナースコール機能のベッドサイドカメラに連携できる点でした。リハビリテーション病院という性質上、患者様の動きが活発なため、24時間365日厳重に見守る必要があります。しかし、看護師・セラピストの人数には限りがあり、見守りにおける業務負担は少なからず感じていました。各病床に設置されているナースコール・カメラと日病モバイルを連携させ、いつどこにいても患者様の状況を確認することができる機能は、患者様に医療を提供するうえで、無くてはならないものと考えております。また、PHS時代はタイムラグが生じていたナースコール連携(※ナースコールのメーカーや電話交換機によるかもしれません。)についても、1コール複数台発信が滞りなく、スムーズな対応が可能となりました。

-どのような点で日病モバイルの利便性を実感いただいておりますか。

日病モバイル同士のチャット機能です。導入検討時はあまり意識をしていなかったのですが、内線電話では難しい複数名同時発信が可能であることに加え、発信した内容が文字として残るため、コミュニケーションの確実化・効率化に寄与しています。また、通常のPHSと異なり、外出先からでも内線通話ができるのは、リハビリテーション病院としては非常に嬉しいポイントです。屋外歩行練習のリハビリテーション時など、病院から離れた場合であっても、院内のスタッフと簡単にコミュニケーションが取れるのは安心です。
また細かい点にはなりますが、管理者が一括して院内全員のアドレス帳を操作できることも利便性のひとつとして挙げられます。PHSのアドレス帳は、端末毎の管理となっており、スタッフの増減時に、一つ一つPHS端末内のアドレス帳変更が必要でした。そのため、登録までに時間が掛かることや、登録漏れが生じることがありました。管理者がシステムを一括管理することで、各々の業務負担も軽減されていると考えています。
左から小城 遼太様、柴田 邦隆先生、溝口 宏美様

―リハビリテーション病院ならではの日病モバイル活用法はありますか。

当院は、基本的に在宅退院前の患者様宅に家屋調査で訪問します。ご自宅で患者様がちゃんと動けるか、危険な箇所はないか、必要な福祉用具はないか、という確認をセラピストが行います。その際、玄関、リビング、トイレ、寝室などといったご家庭内の様子を撮影し、その画像を元に、担当の医師や看護師と今後のご家庭での生活についてカンファレンスを実施します。日病モバイルであれば、訪問先で今までよりも手軽に撮影・情報共有が可能になり重宝しています。
また、日常生活機能評価の点数合計を出す計算機としても活用しています。評価を即座に出すことができるので、カルテ記入時の手間も省けています。
左から小城 遼太様、柴田 邦隆先生、溝口 宏美様

―日病モバイルを用いて、今後どのように医療DXをはかりたいと考えていますか。

ナースコール・見守りカメラとの連動により、以前のPHSではできなかったことが可能になりました。また、スマートフォンという媒体を利用しているので今後拡張の可能性も大きいと考えます。
グループ病院で導入している電子カルテ連動についても今後積極的に検討し、DX化による職員の負担軽減、サービスレベルを向上させることによる地域へのアピール、患者様にとって安全で安心できる環境を提供したいと考えています。

-今後のビジョンを教えてください。

当院は今後、更に地域に根差した医療の提供を目指しております。急性期病院からの受け皿という機能の他に、在宅からの患者様を直接受け入れる対応力、在宅医療の強化にも着手していく予定です。
変わらず患者様の在宅復帰のサポート、通常の日常生活を送れるようになるまで伴走するのが当院の役目です。患者様が過ごしやすい環境づくりに奮闘し、新しいことに挑戦し続けてまいります。

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